家庭菜園を始めようと種や苗をたくさん買ったのはいいけど、『どこに植えれば…』、『栽培開始は今でいいの?』と菜園スペースを前に困ってはいませんか?でも大丈夫。すでに種や苗を準備して『家庭菜園を始めよう!』と行動に移したあなたは、しっかりと前に進める人です!今回は家庭菜園の計画を立てるコツを①栽培スケジュールの作り方、②菜園のレイアウト、③必要な資材の準備について3回に分けてご紹介いたします。家庭菜園の魅力は、自分の判断で自由に計画できること。収穫を想像しながら、ワクワクする計画を一緒に立てていきましょう!
この記事でわかること
・大前提としてどんな野菜を作りたいかが重要
・栽培スケジュール表は縦軸に野菜、横軸に月を上中下旬で書き込む
・表には育苗・定植/播種・収穫の線を野菜ごとに引く
・種まきや収穫など、次に必要な作業が明確になり、作業漏れを防げる
・収穫期などの忙しい時期を把握し、長期的な自身や家族の予定を立てやすくなる作りたい野菜を決めること
計画の第一歩は作りたい野菜を決めること
家庭菜園の計画のコツとして①栽培スケジュールの立て方、②菜園のレイアウト、③必要な資材の準備がありますが、その前にもっと大切なことがあります。それは、”あなたがどんな野菜を作りたいか”ということ。栽培スケジュールは作る野菜や気候によって変わることもあれば、必要な資材も異なってきます。また、菜園のレイアウトを考える上で、一緒に植えると生育に効果的な野菜の相性も考えたいところ。まずは、思うままに作ってみたい野菜を書き出してみましょう。好きな野菜、育ててみたい野菜、家族が喜ぶ野菜…どんなものでもOK! これが計画の第一歩です!

栽培スケジュールを紙に書きだす
作りたい野菜が決まったら、次は栽培スケジュールを立てましょう!スケジュールの作り方のポイントは次の3つ。 野菜ごとの栽培時期をひと目でわかるように、一覧表を作ってみましょう。 早速、紙とペンを用意して表を作成します。
- 縦軸に作りたい野菜を列記する
- 横軸に月を並べる(できれば上旬、中旬、下旬に分ける)
- 野菜ごとに育苗(苗づくり)、定植(植え付け)/播種(種まき)、収穫から始まる線を引く
ホームセンター購入した苗や種を菜園スペースに植える場合は育苗の線はいりません。定植/播種から収穫までの線が栽培期間となります。また、1~2カ月ほど収穫期が続くミニトマトなどは、収穫からの線が長くなります。必要に応じて、線の脇に、追肥や摘芯などの栽培中に必要な作業を書けばより実用的な栽培スケジュールになりますよ!

栽培スケジュールを調べる
栽培スケジュールを調べる方法はいくつかありますが、ネットや書籍が一般的です。一方で、私が特におすすめするのは生成AIのChat GPTです。LINEのチャットのように知りたいことを入力して質問するだけで、蓄積されたデータをもとに最適な回答を提案してくれます。Chat GPTはOpenAIのサイトから無料で登録でき、現在は最新のAIモデルを回数制限付きで毎日利用可能です。有料登録すれば制限なく使えますが、家庭菜園の疑問を解決する程度なら無料でも十分活用できます。ただし、Chat GPTを含む生成AIは人と同じように、誤った情報を提示することもあります。書籍やウェブサイトと併用しながら情報を確認することで、より信頼性の高い知識を得られます。

栽培スケジュールを立てるメリット
育てる野菜の品種が増えるにつれて頭の中での栽培スケジュールの整理が難しくなってきます。考えがまとまらず、時間だけが過ぎてしまうことも。自分の考えを紙に書き出すことで、次のようなメリットがあります。
- 頭の中が整理され、記憶にも残りやすくなる
- 種まきや収穫など、次に必要な作業が明確になり、作業漏れを防げる
- 収穫期などの忙しい時期を把握し、長期的な自身や家族の予定を立てやすくなる
さらに、夏のジャガイモ収穫後の跡地に大根やカブなどの秋冬野菜を植えるなど、収穫が終わった後に後作をする余裕が見つかることもあり、さらに効率的な菜園運営ができます。
栽培スケジュールはしっかり活用すること
せっかく立てた栽培スケジュールはしっかり活用していきましょう。私の経験として、5月に予定していたビーツの種まきを逃し、夏の収穫ができなかったことがあります。北海道の5月は多くの野菜で苗の植え付け時期。苗の植え付けで満足し、種まきをすっかり忘れていました。当時、栽培スケジュールを立ててはいたものの、予定表をしっかり見ていませんでした。これも、頭で覚えているつもりが抜けてしまった例です。人は意外と忘れやすいものですね。だからこそ、書き出した栽培スケジュールは定期的に確認し、今やるべきことを把握しながら、楽しい菜園づくりを続けましょう!

まとめ
今回は、家庭菜園の計画のしかたのうち、栽培スケジュールの作り方について紹介しました。スケジュールを立てる上で、まず大切なのは『育てたい野菜を決める』こと!作りたい野菜が決まったら、栽培スケジュールの作り方の3ステップで表を作成しましょう。
①表を作成する(縦軸:野菜、横軸:月を上中下旬に分けて)
②野菜ごとの栽培予定を調べて育苗・定植・収穫の線を引く
③必要な作業があれば線の上に書き込む
育てたい野菜が多いほど、表の内容は盛りだくさんになります。でも、これを頭で覚えておくほうが大変です!栽培スケジュールを作ることで、必要な作業の抜け防止や収穫期を逃すリスクが減らすことができます。計画を立てるところから、すべて自由に楽しめるのが家庭菜園です!自分が作った野菜を囲んで、家族と食卓を囲む未来が想像できましたか?さあ、今すぐ紙とペンを用意しましょう!!