スーパーフード・ビーツの育て方とおすすめレシピ|自宅で始める「食べる輸血」生活!

家庭菜園

料理中のヒゲハレ・・・

助ネコ
助ネコ

うわっ!!台所が血のように真っ赤っか!!

ヒゲハレ
ヒゲハレ

驚かせたね。助ネコ君。これは血じゃなくてビーツからでた汁だよ。オーブンで焼いたら『トロあま』でおいしいんだから!!

助ネコ
助ネコ

そうなの!?こんな赤い野菜があるんだ~どうやって食べるんだろ??

みなさんは、ビーツを食べたことはありますか?わたしは家庭菜園を始めるまで食べたことはありませんでした。よく、『ボルシチ』なんて料理の名前を聞くことがありますが、名前だけで食べたことのない人が大半なのでは?じつは『ボルシチ』は血のように真っ赤なスープなんです!ビーツは食べる輸血ともいわれ、ポリフェノールたっぷりで栄養価も豊富!そんな、ビーツ栽培とおいしい食べ方について解説します!

ビーツはアカザ科の植物でほうれん草の親戚。

でも食べる部分は主に肥大する根を食べます。(葉もほうれん草のように食べれるけどね!)

その可食部の根は見た目も中身も燃えるように真っ赤!

ほうれん草のような葉は緑地に鮮やかな赤が入りとってもきれい!

畑でもとりわけ目を引きインスタ映え抜群!

ビーツの原産地は地中海沿岸ではありますが、涼しい気候でよく育ち、ビーツを使った赤いスープ:ボルシチで有名な東欧(ロシア、ポーランド、ウクライナ)では盛んに栽培される野菜です。

日本の産地は北海道、青森、群馬などの比較的冷涼な地域熊本の標高の高い地域で盛んです。

わたしは伝統的な赤い品種のデトロイトダークレッドを栽培していますが、ビーツは赤だけでなく黄色や白など種類が豊富!風味も異なります。

ビーツの種類

【赤ビーツ】
味の傾向: 土っぽさを感じるがコクのある甘さ
調理: 煮込み、ロースト
主な品種:デトロイトダークレッド、ルビークイーン、レッドエース

【黄ビーツ】
味の傾向: 赤ビーツより食べやすく風味がおだやか
料理: 生食、グリル
主な品種:ゴールデンデトロイト、バーピーズゴールデン

【白ビーツ】
味の傾向:土臭さがなく、まろやかで食べやすい
料理:サラダ、スムージー
主な品種:アバランチ

【縞模様のビーツ】
味の傾向:バランスの良い甘さ
料理:生食、飾り用
主な品種:キオッジャ(ゴルゴ)

食べ方は生でも加熱してもOK!赤い品種では加熱した料理に、黄・白・縞模様の品種では、サラダにぴったりというところです。

いろんな品種を挙げましたが、

ビーツは土が持つジオスミンという成分を取り込むため特有の土の香りがします。でもトウモロコシのような優しい甘さがあり、

また、この土の香りが苦手な方も、加熱すれば独特の土臭さは減って、甘みがさらに増していきます!

ビーツをベースに牛肉や野菜と煮込んだボルシチの自然な甘さなんて最高!

そんな、ビーツにはポリフェノールが多く含まれています。

ポリフェノールは抗酸化作用があるため、細胞の老化を防ぎ、がん予防皮膚の老化防止などアンチエイジング効果が期待されています。

※特に赤いビーツはベタシアニンと言われるポリフェノールが多く、黄色や白などの他のビーツに比べても多いです。

さらに、ビーツに含まれる硝酸塩(NO3)が体内に取り込まれることで発生する一酸化窒素(NO)が血管広げるため、血流改善効果につながり、高血圧抑止や冷え性の改善につながります。

その他にも肝機能改善運動における持久力向上水溶性の食物繊維が腸を整える貧血予防などの効果が報告されています。

体にいいことづくしの血のように真っ赤なビーツは、

お店ではほぼ見かけることのない希少なビーツ・・・

その美味しさは手間暇をかけても栽培する価値は全然ありだと思うんです!

これはもう、自分で育てるしかありませんね!!

ビーツは大根やカブと同じく根菜。種から育てます。

発芽後は結構デリケートなので、わたしは室内で育苗してから植え付けます。(もちろん、露地に種をまいても育てられます。)

今回も、北海道の栽培経験をもとに簡単な栽培補方法を解説します。関東地方以西の方は播種、植え付け、収穫は1カ月早くなるイメージで見てもらえば幸いです。

ちなみに、北海道のわたしの畑では成功していませんが、秋の収穫も目指せる野菜です!畑の栽培期間が長い関東以西の方は挑戦してみるのも面白いかも!

<育苗編>

育苗開始は3月に入ってから。育苗期間は2カ月程度です。

種はポット一つに3~4個をまいて生育の良いものを残し間引きます

発芽までは4~5日。室温は20℃前後を保ちながら育苗箱で育てます。

双葉がでたら箱からだして、蒸らさないように適度に換気を行いながら育てます。特に、苗づくり全般に言えますが、水のやりすぎには注意!土を触って軽く湿っているという状態を保ちましょう。(だから毎日観察!)

<定植編>

定植時期は5月中旬。(最低気温が10℃前後。)

定植2週間前には堆肥と元肥を土にすきこんでおきます。

葉が10~15センチほどに伸びたら植え付けには十分耐えられます。

株間は15~20センチほど空けるとよいでしょう。

定植時は苗を傷つけないように注意しましょう。(簡単に折れるし、葉っぱがちぎれたり…よくやっちゃう。)

また、植え付け時のポイントとして、

これは、ビーツの肥大する部分(いわゆる”実”)が茎と根の境目である胚軸と呼ばれる部分であるため。境目はわかりにくいですが、目安は数枚でる葉の分岐点の赤く太い部分です。この胚軸と呼ばれる部分が土の中にあることが重要ですので、しっかり深く植え付けるようにしましょう。

<育成編>

その後は適度に水やりをしていきます。

肥大した赤いビーツの肩が土から出てきたら土寄せを行ってください。この肥大部が土の外にあると満足な大きさに育たないので、しっかり観察していきましょう!

<収穫編>

定植から約2か月後の7月上旬~下旬が収穫時期。

カブや大根と同じ要領で葉をもって引き抜きます。

土に入れておけば肥大し続けますが、わたしの経験踏まえた収穫のベストタイミングは…

この大きさが最も甘くて風味がよいです!一方であまり大きく育てすぎると甘みが落ちて土臭さだけが際立ってしまいますので注意です!

今回は育苗から始める方法を紹介しましたが、畑への種の直播でも作ることができます。ただし、北海道で地温が上がるのは5月に入ってから。収穫期は7月下旬~8月にずれ込むため、ビーツが苦手な暑い季節に入ってしまいます!育苗と並行して種の直播に挑戦するくらいで、直播も食べれたらいいな!という感じで育てています。

また、8月頃に種をまく『秋どりのビーツ』も挑戦したいところですが、こちらは、いまだうまくいっていません。残念ながら、8月を過ぎると北海道では気温が急降下!気温が下がり切るまでにビーツが大きくなれるかの時間の勝負です。毎年、トライしていますが家庭菜園の域では負け続けですね笑

さて、そんなビーツですがわたしが何よりもおすすめする食べ方が、

わたしが、ビーツを毎年育てようと決心したのは、この美味しさに出会ってから!ここでは、わたしがおすすめするビーツレシピの紹介させてください!

おすすめのビーツ3選!

ローストビーツ(ビーツのホイル焼き)
 → 葉を落としたビーツをアルミホイルに包み、オーブン180℃で40分。皮はつるんと手でむける!ホクホク&とろっとろのビーツは驚くほどの甘さ!!まずはこれで食べて!!

ビーツの酢漬け
 → 生でもローストしたものでもOK!お酢で和えるだけの簡単レシピ!酸っぱさの先に感じるビーツの甘みが幸せな気分に…!!

ビーツのポタージュ
 →コンソメで味付けをしながら玉ねぎと一緒に炒めたビーツをハンドブレンダー!牛乳を加えたらパステルピンクの優しい甘さのポタージュのでき上り!!

むむむ!?

ボルシチが入っていないぞ!?

そんな声が聞こえてきそうですが、

あえて書きません!だって、最高においしいんだもん!!

ここで紹介したのは、まず一歩めにぴったりな簡単レシピたち。まずは気軽にビーツの美味しさに出会って、虜になってください。

そしてきっと――

その先には、旬の野菜と牛肉をぐつぐつ煮込んで、ボルシチを作っているあなたがいるハズ!

こんなビーツですが、なかなかスーパーなどでは見かけませんよね。(わたしも道の駅で、地元の農家さんが出しているのを見て知りました。)

でも、初めて食べたときの、あの自然でやさしい甘さにすっかり魅了されて──

そう思ったのがきっかけで、家庭菜園に本気で取り組み始めました。
(それまでは「とりあえずミニトマトでも植えてみるか〜」くらいのテンションで、なんとなくやってたんです。)

そんなわけで、ビーツはわたしにとって特別な野菜。

家庭菜園への熱意を芽生えさせてくれた、まさに“はじまりの一歩”でした。

赤と緑が映える葉っぱは畑の景色を彩りインスタ映えも抜群!そして、食べておいしく、体にやさしい。だからこそ、なんとしてでもたくさん食べたい!

涼しい北海道という地の利を生かして、

ヒゲハレ畑をビーツ生産の一大拠点にする!

──それが、わたしの野望。(ただのサラリーマンの妄想です。笑)

さて、今年のビーツの出来はどうかな?

収穫は7月!楽しみです!

助ネコ
助ネコ

そっか~ビーツって甘くておいしいんだねぇ!大地の甘さか~野良出身の僕にはちょうどいいかも!

ヒゲハレ
ヒゲハレ

一度はまったら帰ってこれない美味しさ!一緒にビーツを語り合える菜園仲間が増えることを願う!

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