キラキラキラ・・・

まっ、まぶしい!!何やっているの!?目が痛いよぅ。。

あ!ごめんね!引っかかったのは助ネコだったか。これは、アルミガステーブルマットだよ。これを苗の株元に貼り付けるんだ!

そんなことして何になるんだろ?アルミガステーブルマットって台所で使うやつだよね??
ヒゲハレの畑ではアブラムシ対策として、DAISOで購入可能なキッチン周りで使うアルミガステーブルマットを苗の株元に敷いています。このアルミシートがキラキラ発する光はアブラムシが苦手なもののひとつ。今回はキッチン用品であるアルミガステーブルマットの家庭菜園への転用によるアブラムシ対策についてお話します。
1.アブラムシは野菜の天敵:成長を阻害しウイルス媒介も・・・

『アブラムシって野菜の天敵だよね!』
とはよく聞くものの、では、そのアブラムシってどのような虫か知っていますか?
気づけば葉っぱの裏側にたくさんついていたりしますが、
どこから来るか知っていますか?
アブラムシは成虫が葉っぱに産卵するために、空を飛んでやってきます。
そうです。あの緑で小さい虫が歩いてやってくるわけではなく、
コバエのような羽の生えた成虫が飛来するのが最初!
羽化したアブラムシの幼虫の栄養源は野菜の汁。
イメージは葉っぱに取り付いて栄養をチューチュー吸うイメージ。
吸汁性の虫ともいって、カメムシやカイガラムシもこの部類です。
そんなもんだから野菜もお疲れモード。
成長が阻害されてしまうんです。
さらには、ウイルスを媒介することもあるため野菜が病気になりやすいデメリットも・・・
そんな、アブラムシが取り付く場所は多くが葉の裏側です。
葉の裏側は師管(糖分を運ぶ管)や道管(水分を運ぶ管)など、栄養や水分が豊富に流れているため、
アブラムシにはまさに葉上のビアガーデン!無料で飲み放題です!
しかも、人間に気づかれにくい!!

『アブラムシ退治にはナナホシテントウ!』
なんて、話も聞きますね。
ナナホシテントウは肉食性。アブラムシが大好物です。
わたしの経験でもナナホシテントウが多く畑に居ついた去年はアブラムシ被害が少なかったと思います。
しかし、アブラムシが増えた後でナナホシテントウを連れてきても時すでに遅し。
『ナナホシ:もう食えないっす~』
となるばかりか、さらに厄介な話がもう一つ。
アブラムシはそのおしりから甘い蜜である『甘露(かんろ)』という液をだします。
その『甘露』によって来るのが・・・
アリ!!
アリは大群で押し寄せ、戦闘能力も高い。
こうなると、ナナホシテントウもアブラムシに近寄ることができません。
最悪な場合は畝にアリの巣が作られ、根の生育を阻害したり、土の状態を変えられてしまったり・・・これはこれで悪影響を及ぼします。
野菜にとって・・・そして、人間にとっても、最低のタッグが成立するというワケです。
あなたの畑でもアブラムシとアリがセットだったりしませんか??

そんな、アブラムシは初期の対策が肝心!
そこで、わたしが取り入れているのがアルミガステーブルマットの光の反射を活用したアブラムシ対策なんです。
では、光の反射がなぜアブラムシに効果があるのか? その点を掘り下げていきましょう!
2.光の乱反射:アブラムシを混乱させる

アルミガステーブルマットを活用する目的は、
キラキラまぶしい光の乱反射をさせることです!
アブラムシはこのアルミシートが発する光を嫌う性質があります。
みなさんは、夜のキャンプ場や山あいのコンビニなどで電灯に集まってくる虫たちを見たことはないでしょうか?
虫は光を検知して飛行や着地を判断する性質を持っています。
蛾や蚊などは光に集まりやすい虫の代表格(走光性が強いともいう)です。
アブラムシは蛾や蚊ほど光に集まる虫ではないものの、
葉の色に似た青緑色の光には誘われる習性があります。
もう、完全に葉っぱ一点ねらい!
葉っぱの汁を吸うためにこの世に生まれてきたようなものですね。

じゃあ、そこを逆手にとってやろう!
そこで登場するのがアルミシートです。
アルミシートは周囲の光をそのまま乱反射します。
その中にはアブラムシの嫌いな紫外線(UV)もあれば、好きな青緑色の光源も含まれます。
苗の株元にアルミシートを敷くことで、
意図的にそれらの光を乱反射!アブラムシの飛行感覚を麻痺させる!
『アブラムシ:あひゃ~どこに着地すれば~?おぇっ!目がまわってきたぁぁぁぁぁ。。』
と、なります。(たぶん笑)
アブラムシとしては光の誤情報を認識して株に近づけなくなるというメカニズムなんです。
これがアルミシートの神髄!
そして、アルミシートがゆえに誰でも簡単に取り入れることのできる対策なんです!
3.ガステーブルマットの使用による防虫対策

そこで、ヒゲハレが取り入れたのが
アルミガステーブルマット!
本来の用途はガスコンロの五徳の下に敷く、アルミ製の薄いマット。
アルミ製のため、燃える心配や溶ける心配なくガスコンロを清潔に保ってくれます。
そして、中心にはバーナーキャップを入れるための『穴』が・・・
まてよ!?この『穴』どこかで見たような。。
ああーっ!!いつもマルチに開けている『穴』と同じ形じゃないか~!!
家庭菜園を志すわたしにはバーナーキャップではなく、
野菜の苗がこの『穴』からこんにちは!と顔をのぞかせる未来しか見えない!!
もちろん、アルミ製ですからキラキラまぶしく、
アブラムシ対策にうってつけなアイテムになること間違いなし!
ガーデニング用品としてのアルミガステーブルマットの誕生です!
設置手順は、とっても簡単!
① 苗を植え付ける(マルチングを使用していることが望ましい。)

② マルチの上の土を払う
③ ガステーブルマットの1方向に切り込みを入れる

④ 株元にガステーブルマットを回して設置場所を決める

⑤ テープでマルチの上にガステーブルマットを貼り付ける

これだけでOK!
テープでマルチに貼り付けるため、植え付け後の水やりはガステーブルマットの設置が終わってからのほうが良いでしょう。
もし、マルチを使用していなくても、株元に回し、切り込み部分をテープで再度つなぎ合わせれば、株元にキラキラなアルミガステーブルマットを回すことができます。
風などが気になる方はその上から杭を打ってしまうのもいいですね!
これが、110円で15~25枚入っている。。
ほぼワンコインで多くの苗のアブラムシ対策ができちゃうなんて!!
次々に苗を買ってしまうあなたでも、何も困ることはありませんね。
もう、わたしにとってはキッチン用品とは考えられない、アルミガステーブルマット。
とは言いながらDAISOではキッチン用品コーナーにありますので、間違っても家庭菜園やガーデニングコーナーを探さないように!
DAISO社員のみなさま。じつはこんな使われ方してますよ!
キッチンコーナーで菜園グッズ片手にうろうろしているお客が増えないように、そろそろ家庭菜園コーナーに商品を移すときですぞ!
4.さいごに…

アブラムシは肥料などで窒素過多になった畑に寄りやすいともいわれます。(虫全般に言えること。)
だからと言って肥料をやめるというのも、難しいのが現実。
ですので、今の自分にやれることから始めましょう。
DAISOでアルミガステーブルマットを買って敷いてみる。
アブラムシ飛来防止に不織布や寒冷紗で覆ってみる。
ナナホシテントウを捕まえて連れてくる。
酢や牛乳を薄めて吹き付ける。防虫剤を少し使ってみる・・・
わたしは、いろんな対策を試したり、見聞きしてきましたが、
広く一般的に『コレ!』という答えがないのが野菜作り!!
大切なことは試行錯誤を繰り返して、自分に合った対策を見つけることです。
そんな、悩めるあなたにこの情報が助けになることを願っていますよ!!


アブラムシについて賢くなった気がする~DAISOで安くたくさん手に入るなんていいね!

でしょ!?視点を変えればすごい便利アイテムってあるんだよね!みんなたくさん真似してみよう!